仕事の半分は営業だ

こう言ってしまうとまるでお笑い芸人の話みたいですが、イラストレーターにとっても営業はそれほど重要なのです。
そもそもフリーのイラストレーターといっても、その仕事は企業から発注を受けて行うもの。どれだけ光る才能があっても、それを見出してくれる人がいなければ仕事なんて来ないのです。そこで、自分の才能や実力を知ってもらうために行うのが営業なのです。フリーはよほど有名にならない限りはそうして仕事を取り続けなければいけないので、それゆえに仕事の半分は営業だという意識を持っているんですね。
では一体どのように営業すればいいのか。これはもうズバリ、企業に売り込むわけです。出版社の編集者などに直接交渉して、仕事をもらうという形なんですね。

企業は営業を待っている

売り込みをしなければいけないとは言っても、「迷惑なんじゃないか？」とか「ちゃんと見てくれるのか？」などという不安が出てきますよね。
でも実はそのような不安は必要ないんです。イラストレーターを求めている業界はどこの業界でも、新たな才能を欲しがっています。しかし忙しいゆえに新人を発掘する余裕がなく、仕方なく有名どころやコンクールなどの入賞者などを使うのです。本当は少ないギャラでいい仕事をしてくれる新人が欲しくてしょうがないようです。
不安で売り込みに行けないという方は一度その不安を取っ払って、「売り込みに行ってあげる」くらいの気持ちで英技業して見てもいいかもしれませんよ。

まとめ

フリーイラストレーターにとって、営業がどれだけ重要かということは分かっていただけたでしょうか。
もしかしたらイラストレーターとしての実力や才能がそこまでずば抜けてなくても、営業力が神がかっていたらそれだけで仕事がポンポン入ってくるなんていうこともあるかもしれませんね。
フリーイラストレーターになる方はぜひ営業の方も頑張ってみてください。

人間であることを強みに

こういった言い方をすると少しオカルト的というか、都市伝説的な話に聞こえてしまうかもしれませんが、これからの未来、人間が安定して生業を確保していく上で大きな敵となる可能性があるのが、ロボットなのです。現在、ロボットの技術は日々進歩していて、従来人間の手で行ってきた仕事をロボットが補うようになるという流れができつつあります。それは医療の現場において顕著であったり、会計士や税理士などもいずれ職として消滅してしまう可能性があると言われています。
そこから想像してみると、イラストの世界においても例外ではないのかもしれないと思えてきます。すでに人間がコンピューターを使って絵を描くことができているわけですから、それを全てコンピューター自身で完結させてしまうこともできるはずです。
しかしここで活きてくるのが人間であるという強みなのです。いくらコンピューターが緻密で完成度の高い絵を描けたとしても、個性や人間味を出すことは決してできないでしょう。人間が絵に個性や人間味を全く求めなくなるということは、どうにも考えにくいです。

時代に必要とされるイラストレーター

技術が日々進化していく中でイラストレーターとして生き残っていくには、新しい技術をいち早く取り入れそれを駆使するとともに、そこに個性や人間味を織り交ぜて、緻密で完成度が高く、かつ唯一無二の個性的なイラストを作り上げていくことではないでしょうか？いつの時代でもクリエイティブな世界で求められるのは、“その人にしかできない仕事”ができる人ではないかと思います。

まとめ

イラストレーターの仕事、その形は日々多様化、複雑化しています。
これからの時代にしっかりフィットして、技術を駆使しながら感性を伸ばす。それができる人にこそ、イラストレーターとしての未来は約束されているのかもしれません。

こんな人がイラストレーターに向いている

１、何よりも絵を描くことが好き

イラストレーターは、常に絵を描き続けることで収入を得ます。忙しい時には休みもなく朝から晩まで描き続けなければいけないこともあるかもしれません。趣味の範囲であれば苦ではなくても仕事となると途端に苦しくなることもあるので、これは最も基本でありながら一番重要なことかもしれません。

２、自制心が強く、ストイック

イラストレーターという仕事は、締め切りの連続です。一つ納品したらまた次の締め切りがもう間近ということも多々あるでしょう。そんなひっ迫した状況では、自分の娯楽に費やす時間もありませんし、好きなものを食べることもできないかもしれません。そんな過酷な状況でも自分を律して愚直に仕事をすることが、イラストレーターに求められる資質です。

３、精神的、肉体的に強い

上に書いた通り、楽しいことが少しもなく寝る間も惜しんで仕事しなければいけないような時期があるかもしれません。そんな時に身体や心が簡単に壊れてしまっては仕事になりませんよね。病んでいては絵にも元気が無くなってしまうかも……

４、頑固でない

仕事で絵を描く場合、自分の好きな絵、描きたい絵ばかりを描けるわけではありません。クライアントからの要望通りに描かなければいけませんし、時には不本意な指摘を受けることもあるかもしれません。しかしそんな時にも柔軟に、あくまで仕事だと割り切ることも必要になってきます。

５、想像力や世界観が豊か

イラストレーターには単純に絵が上手いだけでもなれるかもしれませんが、そこに独創性が加わることによってさらに重宝される可能性が高くなります。普通の人が持っていない想像力や世界観を持っている人は、もしかすると絵がそこまで上手くなかったとしてもイラストレーターへの道が拓けるかもしれませんね。

まとめ

こうして見るとなかなか多くの資質が必要そうですよね。やはり特殊な職業な分、甘い世界ではないということでしょう。
イラストレーターを目指している方はぜひ今後の参考にしてみてください。